『勝つまで戦う』ってどうよ

著者はワタミ会長の渡邉美樹さんです。

誰かの紹介記事で買ったまま、ほったらかしてた状況だったんですが、この度読んでしまってフリマにでも出そうということで、読んだんです。

が・・・結構いいかも。
ぶれないポリシー等、共感できる部分と尊敬できる部分てんこ盛り。

ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)」というフランス語があります。この言葉の意味する概念は、「すべての多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される」という新約聖書の複音書に由来すると言われています。つまり自分が人より多くのお金や地位を与えられたのなら、そのことですでに大きな責任が生じていると感じなさい、ということです。

自分の欲だけに使うのではなく、世間への還元するや世の中をよくする心構えが必要だということです。
よくTVタレントやどこぞやの社長宅拝見のコーナがあったりしますが、その悪趣味なのもさることながら、私利私欲しかない。
ほんと心の貧しさを感じます。

他人の敷いたレールに乗ろうとするから、チャンスがないと感じるのです。ゼロを基準に考えれば、みんなにチャンスがあり、本来、なんでもできるのです。あなたの待っている駅に、望みの電車が停まらないと思うのなら、電車が停まる駅まで歩いて行けばいいではないですか。

ですよね。チャンスを得るには他力本願ではダメでしょう。

本番に対するリハーサルを頭の中で済ませておく。それも何通りもの場合を想定して、このイメージができれば、目標に対してどう動けがよいのか、ズレてきたときにはどう修正すればいいか、はっきりわかってきます。

これができているサラリーマンはほんと少ない。私もできていないので、心掛けようと思います。

ビジネスパーソンの処理能力向上において、私が大事だと考えるのは、「不要な情報をいかに捨てられるか」ということです。

「捨てる」ことと「整理する」ことでは、少しニュアンスが違います。

「整理する」は一旦情報を取り入れてますが、「捨てる」は「拾わない」ということです。これ、難しい。即判断できるようにしろということですね。

KnowHowではなくKnowWhyが本当に必要

応用が効かないということです。

環境に悩むより前提と割りきれ

変えられないものを変えようと悩んでも仕方がなく、それより変えられるものは何かを考えようということです。

周囲の反応によって変わらない「定数」であれ。定数であるために何が必要かといえば、「自分はこういう人間でありたい」という定義を明確に持つことです。

自分のためだけに生きていては、人間は幸せになれません。なぜなら、それだけでは犬と猫のように、本能によってお腹を満たして満足するのと、そう大差がないからです。人の心というものは、他人の心と触れ合うことによってしか満たされません。誰かによろこんでもらった、自分の存在を認めてもらった、愛してもらった・・・そういう心のやりとりによって、人の心は初めて満たされ、幸せを感じるのです。

「ありがとう」と言える相手がいること。人から「ありがとう」と言ってもらうこと。そのこと自体が、かけがえのない幸せの種です。

危惧しているのは、日本の「豊かさ」の中身です。それは、経済や物質の側面に偏ったものであり、心の充実を伴っておらず、相対的なものでしかないという点です。「カンボジアやネパールをごらん。食べるものがなくて、かわいそうだ。それと比較すれば、私たちは食べ物に不自由しなくて、よかったね」と言って、それで終わってしまう。それに対する自分たちの責任ということは、考えてみもしない。

心が痛いです。さらに

自分より下を見ることで満足し、上を見てはうらやましがる、そんなさもしい根性が透けてみえるようです。

「さもしい」か。心が痛いです。

「どれだけ人を愛したか?」「どれだけ愛されたか?」「何をして、どれだけ感謝されたか?」この3つに対する答えだけで、その人が幸せな人生を送ったかどうか、はっきりと表れてくると思うのです。

もっと大切にしないと駄目ですね。反省orz
では最後にこの言葉を引用して締めくくりますが、皆さんもこの本、読んで欲しいです。素直にね。

論語」に「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」という言葉があります。間違ったことを間違ったと認めないことこそ、一番の間違いである、という意味です。いま、この言葉をわが胸に突きつけてみる必要があるのではないでしょうか?